この生徒は元々、ゲーム大好き、テレビを見ることも大好き、でも勉強は必要最小限で、できる限りやりたくない生徒。
テストで高得点を取ることの意味が分からない。
検定でも最低合格点数があるのになぜ満点を目指さないといけない?
そんな努力、何になる?
必要最小限の勉強で真ん中より少し上の順位なら問題なし。
そんな考えの生徒です。
そのため要領は良く、少し勉強したら、それぐらいの点数を取ってくる。
検定試験も検定数日前にちょっと勉強して合格最低点ぐらいで検定を合格する。
そのような生活を送ってきました。
ですが、ここ1年ぐらい前からテストの点数はどんどん右肩下がりで落ちていき、上記のようにはいかなくなってきました。
そのため、ゲームは取り上げられ、テレビを見る時間も制限され、塾でも課題が終わるまで帰れない。
今、そんな生活になってしまいました。
ある日、何の話からかは忘れてしまいましたが、小学6年生で数検準1級に合格した子の話を思い出し、その生徒に「その小学生の家の様子がテレビに出ていたけど、家にはテレビが無く勉強している向かいにお母さん、横にお父さんが常にいる状態で勉強をしているらしいよ。だから、テレビも取り上げられればいいのに(笑)」と話をしました。
更に学習方法は当塾と同じで、勉強を教えるのではなく、自分で勉強するために必要な教材を与えて、見守る学習です。
ここでこのご家庭の良かった点が、居るだけなのです。
「その子は記憶があるか無いかわからないときからテレビが無くて、お父さんお母さんが、いつも向き合いと隣にいる状態で勉強してきたからそれが普通なんです。自分は元々ゲームができてテレビが見れる状態から取り上げられているので親が目の前と横にずっといたら本当にストレスです。それだったら初めから無ければこんな思いをしなくて済んだ」
このようなことを話してくれました。
確かにそうです。
親に買い与えられた物で遊び、やめられなくなってから取り上げられる。
親が一緒に居ても、親が勉強を教えてしまっては、お子様は親に依存します。
そうなると親がいないと、わからないところが自分で解決できない子供になります。
そして親は子供に依存させてしまってから「それぐらい自分で考えなさい!そんなこともわからないのか!」と突き放すのです。
そうなってしまってからでは、その子はどうすればいいのか分からなくなります。
これは、大人の勝手なのかもしれません。
かなり前のブログでもご紹介しましたが、私の友人の子供は小学生のころゲーム機を買ってもらっていませんでした。
ですが、その子供たちは外で活発に遊び、家では自分たちで段ボールを切り、それを組み立て、ゲーム機を作り、カセットが入るように工夫してコントローラーも紐でつないで想像でゲームを楽しんでいました。
一見かわいそうな家庭に見えるかもしれませんが、これは子供の想像力や発想力、空間認識能力など様々な非認知能力を伸ばした教育だと感じました。
その友人事態は当時ただ、貧しかったので子供にゲーム機を買ってあげられなかっただけなのですが、今ではその子供も高校生。
欲しいものは自分でバイトをして自分の力で買う。
それだけではなく、部活にも打ち込んでレスリング部で何度も優勝するような子に育っています。
前回のブログでも書かせていただきました通り
『安易にゲーム機やスマホを渡すことはそれが原因でのちのち親も子もストレスとなります』
成績やテストの点数が落ちた、宿題を提出しない。などの話になると、いつも
保護者様側からは「いつまで経っても、ゲームをやめないんです」
生徒からは「やめたくても、やめれないんです」
この話になります。
この度に私は、
保護者様には「取り上げてください。そして二度と返さなくていいです。よっぽど欲しかったら自分で働いてから本人が買います」
生徒には「自分で制御できないなら、取り上げられろ。今は我慢して、よっぽど欲しかったら自分で働いて自分で買いなさい」
と言います。
スマホは、あったら本当に便利です。
ですが、使い方を間違えば麻薬やギャンブル、たばこ、酒のように依存してしまう危険なものです。
大人でも依存してしまうスマホやゲーム。
こんな悲痛なことを子供に言わせないよう、与える前に考えてあげてください。
スマホ依存、ゲーム依存から抜け出せなくなった子供は管理の甘い親のせいで苦しんでいます。
我が子が、そうならないためにも、保護者様には徹底した管理を求めます。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。