2021年3月29日月曜日

ブログを引っ越しいたしました。

 いつもご覧いただきましてありがとうございます。

この度、ブログを引っ越しすることといたしましたのでお知らせいたします。

今後のブログは下記アドレスにて投稿していきますので

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


https://www.mieshingakuzemi.com/blog

2020年10月5日月曜日

2020年10月17日オンライン特別講演会のお知らせ

オンライン特別講演



『速読解力は全ての学力アップの秘訣!』

お子さまのテストの答案を見たときに、こんなことはないでしょうか。


「後半が真っ白・・・」


 「記号問題は解いているが、記述問題は空欄のまま・・・」


理由を聞くと、


 「時間がなかった・・・」「分からなかった・・・」


そんなお悩みに『速読解』が役に立つ!?


 学力アップの秘訣を、日本速脳速読協会よりオンラインで皆様にお伝えいたします!


 日本語速読、英語速読の2部制となっておりますので、ご興味がある講演会にご参加いただけます。



 【全日程の講演会内容】


 前半40分間・・・日本語の速読解について


20分間・・・休憩


後半40分間・・・英語の速読聴について


なお、『速読解力講座』のトレーニングはスポーツにも役立ちます!


是非お申込みのうえ、ご参加ください!!


講演日程(複数選択可能)


【全国対象】2020年10月17日(土)10:00~10:40(日本語・速読解)


【全国対象】2020年10月17日(土)11:00~11:40(英語・速読聴)


【全国対象】2020年10月17日(土)13:00~13:40(日本語・速読解)


 【全国対象】2020年10月17日(土)14:00~14:40(英語・速読聴)


※お申込み


・Googleフォーム【URL:https://bit.ly/2GwVCr7】よりお申込みください。


・QRコードからのお申込みの方は下記QRコードからお申込みください。


※注意事項


・イベントお申込の方へ、ミーティングID・PASSをご登録いただいたメールアドレスへ送付いたします。(講演会前日までにメールにて配信いたします)


・『速読解力講座』の体験をご希望の方は直接教室までお問い合わせください。 








2020年8月24日月曜日

夏期講習修了、その成果は・・・

今週から名張市の市立中学校では夏休みが終わり2学期が始まりました。

三重進学ゼミでは7月31日から名張市の夏休みに合わせ、始まった夏期講習も8月22日で無事に終えることができました。

夏期講習からもたくさんの新規ご入塾ありがとうございました。
新規ご入塾者の中には片道40分もかけて名張市以外からも来てくれるやる気満々のお子様もいましたので、ご送迎していただきます保護者様には本当に感謝しております。

夏期講習からご入塾の生徒は復習がメインでしたが春以前から在籍してくれていた生徒は数学は全員基礎問題を終わらせ2学期の先取へ進むことができました。


中学1年生で早い生徒は
今までに習った範囲の応用問題をやりながら方程式の利用まで終わらせ

中学2年生で早い生徒は
1年生の範囲も含め、今までに習った範囲の応用問題をやりながら1次関数の利用の手前まで進み

中学3年生で早い生徒は
1,2年生の範囲も含め今までに習った範囲の応用問題をやりながら2次方程式の利用まで進むことができました。


理科、社会、国語に関しては受講している生徒全員が2学期の中間テストの予想範囲を学習しました。

いつ、どのタイミングで、何を、どのように、やるのか
勉強のやり方を教え、適切な管理をし、更に本人のやる気が加われば、伸びる子はどんどん成長してくれます。


では、今回どんな子がどんどん先に進むことができたのか具体的にお話をすると

よくできた子は、塾の課題をさっさと終わらせ、
①余ってる時間に課題の追加を先生にお願いしに来たり
②学校では習っていない先の単元の映像授業へ取り掛かったり
③夏休みの宿題を持ってきてそれを先に終わらせたり
④映像授業を家で先にどんどん見て来て、家で見た分の範囲を塾の課題でやったり

このような工夫が見られました。

学校より早く進んでいれば、学校の授業が復習となり、確認をしながら先生の話を聞くことができるので先生の話に集中することもできます。


今回、夏期講習からご入塾してくれた生徒のみなさんも、しっかり頑張ってくれたら必ず成果は出ますので一緒に頑張っていきましょう!

2020年8月22日土曜日

子供の成長を止める原因と、これからの塾選び・・・

ひとりでできないから答えを教える。または、

ひとりでできないからやってあげる。は、

その子の成長を止めていることに気付いてほしい。

では、どうしてあげたらいいか。

それは、『ひとりでできないなら、ひとりでできるようになる方法を教えてあげる』である。

勉強のやりかたに関してなら、「わからない」の質問に

どこまでできた?
どこからできない?
できないのはなぜ?
何が解決したらできるようになりそう?
などを質問をする。

その子は解いている途中からできなくなっているのか?

できない理由は『公式を覚えていない』『計算のしかたがわからない』『解説に書いてある用語の意味がわからない』『漢字が読めない』『その他』からなのか?

それとも、そもそも問題の聞かれている意味すら理解できないのか?

それらがわかれば答えまでたどり着けるのか?

のように、1つ1つ具体的に答えが出せない理由がわかっていない子が多いのでそれらを見つけながら解決していく必要がある。

今まで塾や学校の先生、または親から教えられてきた子や、細かい質問に慣れていない子の場合「どこがわからないの?」とザックリ質問をすると

「どこがわからないかわからない」または「ぜんぶ」と言う子が多い。

これは、自分で考えて答えを出す機会が少ないから、本当にわからないパターンと、いつも簡単に教えられている環境で育っているため考えるのが面倒くさいから適当に言っているパターンがほとんどである。

先生や親はどこがわからないかが、わからなくても問題のはじめから最後まで教えてくれるし、何も考えなくても「ぜんぶ」と言えば同じくはじめから最後まで教えてくれる。

教えてもらって、解けた問題は自分の中で解けた問題として頭の中で勘違いして処理されるので勉強をやったつもりになり、改めて自分でやってみた時やテスト本番でできなくなる。

また、解き方がしっかりしていない子は、質問に対して今知っている適当な用語や単語、公式などを言う子が多い。

なぜなら、適当なことを言ってみたら「いや、違うよ。正解は○○」と、また先生や親がすぐ教えてくれるから

そういったことを直していくには、入塾前の面談でも本人や保護者にもお話をするが、かなりの時間がかかる。

三重進学ゼミでは生徒の『わからない』に上記のような質問をし、それに対して生徒が答えたことを間違えていたとしても、あえて一緒にやってみる

合っていれば「その解き方で合ってたね!どのタイミングでその解き方が必要になるのかメモをしておくように」と言うし

間違っていれば「この解き方では答えまでたどり着かなかったから違う方法だね。
じゃ、教科書とか一緒に調べてみようか」と先生の質問に適当に答えるのではなく自分で調べて、できる限り自分の力で解決できるように促していく

これらをやらないで教え始めると、たまにいるんです。
教えている最中に「いや、そこはわかるんです。そうじゃなくて・・・」という生徒

だったら、「わからない」の一言で済ませないで何がわからないのかを具体的に言えるトレーニングをする必要がある

そのようなトレーニングを繰り返していると生徒の質問の質が上がってくる

はじめは「先生、わからへん」と言って「何ページの、どの問題で、どこまでできて、どこから何が、わからないの?」と先生が質問していた子も

「先生、○○テキストの、〇ページの四角〇番のカッコ〇番の問題で解いてみたんですけど答えが間違っていて、解説を確認したら○○の部分から間違えていたので解き方を調べてみたんですが、ちょっと見つからないので教えてもらっていいですか?」と質問してくるようになる。

そうすると、先生も具体的にわからないところを調べる手段や先生が詳しく教えてあげることができるので解説の質も上がる。

このように、勉強のやり方をしっかりと指導してあげると、自分で問題点を見つけることができ、解決できる手段をたくさん知っていれば一人で何でもできるようになる

この指導法は勉強だけではなく将来、生きていく中で壁にぶち当たったとき『何を』『どうすれば』乗り越えられるか。という力にもなっている。

今、企業では今ある商品をもっと良くしていこうと頑張っている。

週に何回も会議を行い、アイデア出しをしている。

ここで、『問題を見つける力』『解決できる力』がある社員は活躍できるだろう。

そうでない同期の社員は会議に参加してもうなずくことしかできないかもしれない。

そうなってくると、数年後同期だったその二人の立場は違ってくるだろう。

ここ十数年で、塾のサービスの種類がとても増えている。


昔からある、学校の延長のような授業形式で年間の流れが決まった集団授業学習塾
・学力の間をとった授業なので学力がピッタリの生徒には最適
・できる生徒はつまらない、できない生徒はついていけない

先生1人に対して似たようなレベルの生徒が数人の個別指導学習塾
・みんなで授業を聞くのが苦手な子にピッタリ
・それでも学力に差があるのと1人を教えている間は他の生徒が待ちぼうけ
・過去に聞いた生徒によると、90分で4問出題され1問しかわからなくて、教えてもらおうと待っていたら授業時間が終わり、そのまま帰された。なんて塾もあり。

先生1人に対して生徒が1人の個別指導学習塾
・1人で勉強をやりたい子にピッタリ。同じ学年でも学力の差が気にならない。
・1人の生徒にがっつり寄り添って、わからないところは全部教えてくれるが、それゆえに教えてくれる人がいなくなると1人で勉強できなくなるので依存度がかなり高くなる

現在の『自分で考えなければいけない時代』の流れに合わせた学習法指導により将来、資格取得や社会に出た時にも役立つ勉強のやり方をしっかり指導し、ひとりで勉強ができる子を育てる学習塾
・1人で勉強をやりたい子にピッタリ。同じ学年でも学力の差が気にならない。自分のペースで勉強ができる。
・自分のペースで勉強できるがゆえに、やる気満々で進む子がどんどん進むし、やりたくない子はどんどん遅れるため、遅れる子に関してはこのままでいいのか、強制させるのか。などを保護者と話し合い塾とご家庭で協力し合う必要がある。

これら全ての学習塾は上から短所をどんどん改良されて出てきた学習塾ではあるがそれでも長所短所がそれぞれあると思う。
だが、すべての塾において変わらないことは塾の言われたとおりにちゃんと学習すれば、どの塾でも必ず成績が上がると私は思っている。

あとは、その子が各塾のやり方を聞いて、その勉強法で勉強をやりたいと思い、できる限りサボることなくどれだけ勉強に取り組むことができたか、でテストの点数や成績に差が出ると思う。

集団授業の塾から個別指導の塾へ、そして新たな塾

個別指導塾の良いところは、生徒のレベルに合わせられるので、問題数や問題の難易度を調整できるところ。

できる子はどんどん難しい問題にチャレンジすることはできるが、全くできない子は問題の難易度にも限度があるので一番下のレベルの問題もできないのであれば中学生でも小学生の問題からやらなければならない。
むしろ、できない子ほど、そのほうが近道だったりする。

そして2020年の新学習指導要領『子どもたちが将来、社会に出てからも役立つ学びを目指す』に合った学習法指導塾
わからないときに、ひとりで解決できる手段をどんどん教えてあげ、思いついたアイデアを試しながら先生と一緒に今よりももっと効率的で自分にしかできない勉強法をどんどん探しながら自らの力を高めていく学習塾

これから、塾を探すご家庭の場合は是非、いろんな塾に足を運んで勉強のやり方や学習管理の方法、学校の勉強だけで終わるのか、将来にも役立つのか、お子様の学力に合っているのか、など検討してみてはいかがでしょうか。

2020年8月19日水曜日

勉強が苦手な子ほど、がやりがちな習慣とは・・・

みなさんは、『学力が高い人』と『学力が低い人』または『何でもできる人』と『できない人』の違いって、どこにあるかご存じでしょうか?

『生まれた時からの才能』と思われる方もいるかもしれませんが、実は違います。

学力が低い人は、『学力が高い人は絶対にやらないある習慣』を日常から行っています。

それは『考え込む』という習慣です。


『わからない』に抵抗がない成績が良い生徒たち 
「えっ、考えるって大事なことでしょ?」と思われる人も多いでしょう。

そうです。

確かに『考えること』自体はとっても大事なこと。

しかし、ひと口に『考える』といっても適切な加減があります。

『考える』ことはいいことですが、『考え込む』ことはまったくの無駄です。  

あまりに長すぎる時間をかけてもダメですし、上手にやらなければ、逆効果となってしまいます。

なぜなら『考える』ということは問題を解決するための手段でしかなく、『考える』という行為自体には意味がないからです。
学力が低い生徒ほど1問にかかる時間が長い。

問題がわからないからと30分考え込んでもその問題は解けるはずがない。

私が勉強のやり方を教え、教えた通りにやってきた生徒は、みんな このことをよくわかっており、とても上手に考えます。

自分の知っていることを『わからないこと』と『わかっていること』に分けたうえで、『なぜわからないのか』『どうすればわかるのか』に焦点を絞って考えるおかげで、短時間で結論に辿り着くことができます。  そして、『わからない原因』が考えてもわからないものなら、即座に本を読んで調べたりパソコンやipadなどを使用し解決させます。

東大生が主役のクイズ番組などを見ていると『東大生はいろいろな雑学に精通していて、たくさんのことを知っている』という印象を受けますね。

だから、『いろいろなことを知っている彼らは質問なんて全然しない!』と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも、実はそれは大きな間違い。

むしろ東大生は調べものばかりして暗記しまくって生きている人たちなのです。

彼らは何気ない雑談の中にも疑問に思うことがあったなら、それをすぐに質問してきます。

「え、それってなに?」「それってどういうこと?」というように、自分がわからない、わかっていないことをさらけだすことに対して、まったく抵抗を感じていないのです。


『わからないことをそのままにする』ことはコスパが悪い?
彼らは、わからないことを ありとあらゆる手段を駆使し、自分の力で考えられるところまでは自分でしっかりと考えたうえで、自分の力だけでは解決が難しい部分を特定し、先生に質問をしています。

自分の力だけで問題を解くことにこだわって一人で考え込むよりも、自分よりもずっと力や知識のある人に協力してもらって問題を解決したほうがずっと効率的だということを理解しているわけです。

ですから、彼らは『自分のわからないことを認める』ということに対して、まったく抵抗がありません。

『効率の良さ』をもとめると、すべての能力が上がる
私も効率よく勉強や仕事、作業などをするということを意識していく中で、「わからない問題があったら3分だけ考えて、方針も浮かばなかったらすぐに解説を見たり、解説を見ただけでは理解できない場合は調べものをしまくって解き方を確認する」ことを徹底して行っておりました。

好きなことをやりたい!でも勉強や、仕事など やらなければいけないことがたくさん残っている。

それらをうまく解決するため、いかに効率よく記憶したり、仕事や作業を終わらせるかという効率性を何十年も追求しつづけてきました。

膨大な範囲の勉強や大量の仕事をする上で、自分にとって何よりも重要なのは「時間の使い方」であると理解していたからです。

とにかく無駄を省くことで、効率的に学力や仕事の効率を上げることができました。

勉強に関しては考えることは解説を見たあとでもできます。

解説がある問題なのに、それを見ずにわからないことをいつまでも考え続けるのは時間の無駄。

なかでも学生時代、時間の無駄の中でも大きい無駄は一斉授業だと思っています。

学校や塾の一斉授業はできる生徒とできない生徒の間をとった授業内容となっています。

なので

授業の内容がわかっている生徒はわかっているにもかかわらずボーっと授業を聞いているのは時間の無駄。

逆に、授業の内容が全くわかっていない生徒は先生の言っていることが全く理解できていないまま授業を聞いているのも時間の無駄。

そんなことだったら、わかる生徒は新たな難題にチャレンジするか、新しい単元に進めばいいし、わからない生徒はわかるところに戻ってやり直したほうが時間は有効に使える。

仕事だったら考えていても作業は進まないので、今思ったやり方でやってみて
やり終わってから、どこの動きを変更したらもっと早くできるようになるか考える。

今までに無いことにチャレンジしていく仕事だったら無駄だったかもしれないことをやりながらトライ&エラーでどんどん良くしていくしかないですが、勉強のように自分がわからないことに答えがあるのであれば、解決する手段はそれを調べることのみです。


しかし、意外とこれに気づかないまま、『どうやったら効率良く暗記できるのだろう?』『どうやったらテストで良い点が取れるんだろう?』と一人で考え込んでしまう生徒は多いものです。

私たちはみんな限られた時間の中を生きているのですから、時間も可能な限り効率よく使ったほうが、要領よく人生を生きていけます

まずは、自分のわからないことを素直に『わからないから、それについて調べる』ところから始めてみるのはいかがでしょうか。

2020年8月1日土曜日

“言語化能力の高い人” が必ずやっている「インプットとアウトプット」


ここ最近、注目を集めている「言語化」というキーワード。ヤフー株式会社のマーケティング本部長である井上大輔氏は、「言語化」について次のように述べています。

①事象・具象(世の中のできごと)をよく観察すること。そこから、②複数の事象の共通点を見つけ出し、③話を伝える相手のことをよく理解して、④相手にわかりやすく表現する。
つまり「言語化」とは、単に頭で考えていることをそのまま言葉にするだけではなく、物事を自分なりに噛み砕いて相手に伝えるまでの一連の流れを指しているのです。
とは言え、「話すのが苦手だし、言語化って難しそう」と感じる人も少なくないはず。自分の思考を、言葉を用いてわかりやすく表現するには、練習が必要です。
そこで今回は、自分の思考を言語化することで得られるメリットと、その練習方法について解説します。

「言語化」によって得られる3つのメリット

【メリット1】アイデアの一貫性を保つことができる

人間の記憶は、非常に忘れられやすいものです。
たとえば、何かの案を考えたり、作文などを書いたりするとき。
どういったテーマにしたいか、どのように話を進めていこうかと考えているうち、最初に考えていたテーマからどんどんかけ離れてしまっていた、ということが意外と多くあるのではないでしょうか。
頭の中のアイデアを出しきったあとに、もしそれらが書き残されていないと、自分の記憶にはなかなか残りません。
しかし、言葉として見える形で残しておくことで、思考のスタートからゴールまでを一貫してたどることができます
メンタリストとして活躍するDaiGo氏によれば、物事を何度も反復すると、「思い出そう」という動作が脳内で作業化され、記憶が長期的なものになるそう。
言葉として残された情報は、何度だって確認することができますよね。
言語化された思考の道筋を何度もたどれば、何を考えていたかが鮮明になり、どうしてその結論に至ったかまで覚えていられるのです。

【メリット2】自分の思考を客観視できる

思考や感情を客観的に把握することは、とても重要な視点です。
普段見落としがちですが、自分の思考や感情について、私たちは主観的に理解しているものですよね。
自分の思考や感情を、言語化を通じて視覚化する方法のひとつに、「筆記開示」があります。
たとえば、先生や親に叱られてイライラしてしまったとき。
叱られた直後は感じたままイライラしていても、ひと呼吸おいて「なぜ私は先生や親から同じことで怒られてイライラしているのか」を紙に書き出し、そしてその理由についても書いてみます。
そうすれば、「自分はこんなことをやっていたのか。または考えていたのか」と、感情を客観的に捉えることができるようになるというわけです。
筆記開示の心理的療法については、多くの研究がされています。
ペンシルバニア州立大学で生物行動学の教授をしているジョシュア・スミス氏らの研究チームによれば、トラウマ体験の筆記を通して、その体験を肯定的に見ることができるようになるという結果が証明されたのだそう。
この方法は、自分自身のメンタルを維持する目的でも用いることが可能です。
たとえば、「つらい」「悲しい」といった感情を抱えているとき、「〇〇がつらい」「〇〇だから悲しい」などと言葉に起こして視覚化することで、「自分が真に何を考え感じているのか」を冷静に捉えることができるようになります
言語化能力を身につけることは、自分のアイデアをより洗練させるだけでなく、ときには客観的な姿勢で精神を安定させる良薬にもなり得るのです。

【メリット3】要約力が身につく

思考や感情の言語化を普段から行なうようにすると、要約力も身についてきます。
要約力とはつまり、「ひとことで表現できる力」です。
自分の思考や感情を自分自身が理解していなければ、相手へ正確に伝えることはできませんよね。
頭の中にどれだけ良いアイデアが浮かんでいたとしても、そのアイデアをきちんと整理して表現できないと、相手にはうまく伝わらないのです。
言語化能力が高まると、不必要な要素をどんどん排除して、アイデアの純度を高めていくことができます
本当に伝えたいこととは関連性が薄い内容を書いていたり、同じ内容を別の表現で書いていただけだったりすることに気づくからです。
相手へ伝えたい内容を最低限に絞ることで、ある程度の要約にはなりますが、その内容をできるだけ簡単な言葉でまとめ直してみると、自分の思考や感情が相手へさらに伝わりやすくなるに違いありません。
さまざまなメディアで国語力やコミュニケーションについて説いている明治大学文学部教授の齋藤孝氏は、要約力の低さが私たちへもたらす結果について、自身の著書『子どもに伝えたい<三つの力>』内で次のように述べています。
対話力やコミュニケーション能力の根本をなすのは、要約力である。対話が不毛になる原因のもっとも大きなものは、要約力の低さであると私は考えている。
(引用元:齋藤孝 (2001),『子どもに伝えたい<三つの力>』, NHKブックス.)
自分の思考や感情すべてをそのまま相手に伝えると、結局何が言いたいのか相手はわからなくなってしまいますよね。
その状況を改善するには、言語化能力を駆使した要約がとても役立つのです。
言語化能力を高める方法01
「言語化」ができるようになる、効果的な方法とは?
言語化に普段から慣れていない人の特徴として、「語彙力の不足」が挙げられます。
たとえば、インターネットで自分の調べたいものを検索するとき、検索エンジンにヒットするような単語がうまく思い浮かばない……。
これは、自分の頭の中に、それに相当する単語がストックされていないから起こる現象です。
第二言語習得の分野では、情報のインプットが個人の表現力・文章力に影響を及ぼすことがよく知られていますが、南カリフォルニア大学の言語学名誉教授Stephen Krashen氏は、充分なインプットが行なわれれば、自然とアウトプットは行なわれるという「ナチュラル・アプローチ」理論を1983年に提唱しました。
単語のインプットを増やすことにより、抽象的な自分の「思考」「感情」を、具体的な「言葉」で説明できるようになるのです。
さらに、アウトプットの際も、以下のようなことに注意してみてください。
三重進学ゼミでは生徒とのLINEでのやり取りで「5W1H思考」をすすめています。
5W1Hとは、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が・を)、What(何が・を)、Why(なぜ)、How(どのように)のこと。
課題をやった。やっていない。のような簡単なやりとりでも誰に向けて話しているのか、話の目的は何か、どのような理由からそう考えるのかなど、自分の思考や感情に対していくつも質問をしております。
思考や感情を分解して再確認すれば、相手へより伝わりやすい文章を作ることができるようになるはずです。
普段から、本や新聞などから言葉をインプットし、まとまった時間があるときに5W1Hを使って自分の思考や感情を整理したあと、整理できた内容を周囲の人にアウトプットしてみてはいかがでしょうか。
言語化能力の向上がきっと実感できますよ。
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「言語化」の能力は、身につけるのが難しく思えるかもしれません。
しかし、練習の素材はみなさんの周りにあふれています。
普段なにげなく考えたり感じたりしていることを言語化して、視座を高めてみませんか?

「文章力がない」はセンスの問題ではなかった! 文章力がない人に ”欠けている” 3つのこと



文章力がない人に足りないもの01

「文章をうまく書けないのは、自分にセンスがないから......」
「文章のセンスは生まれつきのものだから、自分はきっと手遅れに違いない......」
このような悩みを抱えて、文章力を磨くことから逃げていませんか。
「上手な文章を書くにはセンスが必要」という考えは、じつは勘違いかもしれません。読みやすい文章を書く力は決して生まれつきのものではなく、後天的にも身につけられれます。今回は、文章力がない人に欠けている3つの要素を指摘しつつ、改善方法をご紹介しましょう

【要素1】語彙力

文章力がない人に欠けている1つめの要素は「語彙力」。語彙力と聞くと「言葉をたくさん知っていること」と思うかもしれませんが、それだけではありません。
国立国語研究所で日本語教育研究領域の代表を務める言語学者・日本語学者の石黒圭教授は、語彙力を「語彙の量(たくさんの言葉を知っている)」×「語彙の質(言葉を適切に扱える)」で定義できるとし、特に「語彙の質」が重要だと指摘します。
たとえ難しい言葉を知っていても、その言葉の厳密な意味まで理解せずに使っていると、下手な文章だと見なされてしまうでしょう。自分が書いた文章に悪い印象をもたれないためには、知っている言葉の数を増やすだけでなく、使い方のルールを正しく知っておく必要があるのです。
語彙力を高めるには、幅広いジャンルの文章を読むことをおすすめします。ベネッセコーポレーションが2016年に実施した現代人の語彙力に関する調査によれば、読書以外に新聞やネットでニュースをよく読む人のほうが、そうでない人よりも語彙力は高かったそう。
ニュースのように、社会問題や専門的な事柄を扱うメディアでは、より実用的な語彙に触れる機会が多くあります。また書籍でも、特定の分野に偏らず複数の領域に関心をもって読むようにすれば、多様な語彙を身につけられるでしょう。
文章力がない人に足りないもの02
【要素2】ロジカル・シンキング
2つめの要素は「ロジカル・シンキング」。「論理的思考力」とも呼ばれており、話の流れ・順番がスムーズで、書き手の意図が読み手へ伝わりやすい文章をつくるために必要な能力です。
ロジカル・シンキングができておらず、文章が論理的に組み立てられていないと、いくら読んでも書き手の意図していることがわかりません。「内容が整理されていない文章」として、読み手からの評価が下がってしまいます。
文章に論理性を備えるには、接続詞を適切に用いるとよいでしょう。日本ファシリテーション協会のフェローであり日経ビジネススクールの講師も兼任する堀公俊氏も、文章のロジック(=論理性)を追いかけるには接続詞が不可欠だと伝えています。
では、どのような文章であれば論理的に書かれていると言えるのか、あるいは論理的でない文章だとみなされるのか、2つの例から実際に考えてみましょう。
【例1】
〇〇はAという点で優れている。しかし、Bというデメリットがある。ところが、Cという点ではほかに負けない。とはいえ、Dという懸念についても考えなければならない。
【例2】
〇〇はAという点で優れている。さらに、Cという点でもほかに負けない。ところが、Bというデメリットがある。あわせて、Dという懸念についても考えなければならない。
どちらの文章が、スッと頭に入ってきたでしょうか? おそらく、後者でしょう。なぜなら、適切な接続詞によって話題がまとめられているからです。
前者は、頭のなかで思いついた順に文章を続けています。メリットとデメリットが交互にきているため、結局何が言いたいのかわかりづらい印象を与えてしまうのです。一方、例2では、メリットのあとにデメリットと話題がまとめられており、文章の流れが明確に読み取れますよね。読み手が文章の途中でつまずかないよう、接続詞をうまく使って論理的な文章を書いてみてください。
文章力がない人に足りないもの03

【要素3】構成力

最後は「構成力」です。書き手の読んでほしいように、読み手が文章を読んでくれるとは限りません。文章の構成力が足りず、前置きを長々と書いてしまうと、読み手は結論へたどり着く前に飽きてしまいます
そこで、話の結論を最初に持ってくる「PREP法」を取り入れてみましょう。これは、「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体例)」→「Point(結論)」という構成で文章を書く方法です。わかりやすいとされる文章はこの流れを伴っていることが多く、軸を絞り、書き手のスタンスを決定づける役割を担ってくれます。
結論を文章の最初にもってくるメリットは、読み手の興味をグッと引けること。この文章は何について述べているのか、中心となるテーマを読み手に把握させ、引き込むことができます。あわせて、先ほどお伝えした接続詞をPREP法の各セクションで適切に挟んでみると、より美しい文章が書けるに違いありません。
***
文章力がない人に欠けている3つの要素と改善方法を指摘しました。ぜひ実践し、伝わる文章を書けるようになりましょう。