2021年1月25日月曜日

2021年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析

 2021年1月16日、2021年度(令和3年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。英語ではリスニングの配点が増えることが注目されていましたが、リーディングでも発音や文法などの問題が廃止、すべて読解問題になりました。

ここでは、大学入学共通テスト英語 リーディング、リスニングの語数カウント結果と、分析を掲載します。(SRJ調べ)

英語:リーディング 分析

試行調査より単語がやや易化するも、語数は100語ほど増加!

全体の語数は5,495語で、試行調査より100語、旧センター試験より1000語以上増加となりました。試行調査から語数は増えましたが、出題傾向は大きく変わりませんでした。
ただ単語がわずかに易化しており、旧センター試験からの易化増量傾向は継続となりました。

2021大学入学共通テストリーディング

時間内に読解するためには150wpmが必要

すべて長文読解となった以上、単語力よりも読み続ける体力が求められ時間が足りないと感じた人も多いのではないでしゅうか。イギリス英語も混じっていましたが、全体的には大きな影響はなく、むしろ図表が多いことによる情報整理力が問われた形となりました。
※wpmとはwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。
大学入学共通テストリーディング

英語:リスニング 分析

試行調査と違い、大問3も再生は1回に!

試行調査と出題傾向はほぼ変わりませんでしたが、試行調査では大問4から再生が1回だったのでが、大問3から1回になりました。
単語はリーディングと比べて難しくはないですが、英文はセンター試験から段違いに長くなるので、いかに普段から英語を聞けているかで差がつくものと思われます。

大学入学共通テストリスニング

読む力や思考力が求められた

「図表読み取り」「2つ以上の選択肢を選ぶ」など、読む力や思考力を試す出題が多く、事前にどれだけ演習問題をこなしてきたかも大きく影響が出たと思います。
イギリス英語や非英語圏の英語も混じり、最後の大問は4人もの話者が登場し非常に情報整理力が求められる問題でした。リスニング力のある人でも一筋縄ではいかなかったのではないでしょうか。

高1、高2生は今からリスニング演習を!

リスニングの試行調査では再生1回が大問4問からでしたが、実際には大問3問からになりました。
従ってリスニング配点の75%が再生1回の英文によるものとなりました。しかも、その大問3問から放送語数が増えてきます。
単語は難しい訳ではないので、普段から英語を聞き慣れることが大切です。

長文読解ばかりに目が行きがちですが、共通テストではリスニングの配点も大きくなっていますので今から対策を始めましょう。

まとめ

語数はセンターから1000語増加、再生1回問題の配点が75%

★総語数は旧センター試験より1000語増加して、80分の試験で5,495語
★リスニングは大問3から再生回数1回
★複数人での会話や図表の読み取りが多く、情報整理力が必要
大学入学共通テストから配点が大きくなったリスニング。長文読解とともに、リスニング力も計画的に鍛えましょう。

2021年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析 数学でも文字数増

 2021年1月16日、2021年度(令和3年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。

内容理解を問う新傾向の問題や複数テキストでの出題もみられましたが、概ねセンター試験と同程度の文章量・難易度となり読解力が求められました。

しかし、数学では問題のページ数が大幅に増え、理科、社会でも資料・図表の読み取りが多く、読解力や思考力が試されました。

大学入学共通テスト分析2021年 国語

文字数は20,520文字で例年通り

文字数は大問1 評論が約7,110文字、大問2 小説が約7,920文字、大問3 古文が約3,450文字、大問4 漢文が約2040文字でした。合計は20,520とプレテストと同等の文章量でした。
近年のセンター試験2017年25,110文字、2019年23,870文字よりは減少していますが、複数の資料や文章を読み解く問題が出題され難化しています。

原稿用紙52枚分の内容を読み解くためには時間配分が大切

試験では、解く時間や書く時間に約6割が必要と言われています。
日本人の平均読書速度は500〜600文字のため、通常の速さで読んでいては解く時間が足りなくなってしまいます。
また、古文や漢文では2回、3回と文章を読みなおしますよね。そのため、受験では通常の2倍〜3倍の読書速度が必要
となってきます。

数学、理科、社会でも文字数増

地理歴史や現代社会でも文字数は15,000文字前後と多くなっており、500文字/分で読むと時間が足りなくなってしまいます。

大学入学共通テスト2021年文字数

世界史では地図、絵画、写真、史料、グラフ・表などの資料読み取りが増えました。資料の読解と、知識を結びつけて解答を導き出すためには思考力が必要となり、時間がかかる問題となっています。

数学Ⅰ Aでは問題のページ数がセンター試験より7〜8ページ増え、数学Ⅱ Bでも2ページほど増加しました。
データの分析や問題文の分量が多くなり、会話文章から考察する問題なども出題されました。
文字数だけ見ると時間的に余裕があるように見えますが、単純に問題を解くだけではなく、まずは問題の理解をすることにも時間がかかります。さらに見直しも念入りにしたいところ・・・

国語に限らず、ほとんどの教科で問題文が多くなっているので、読むスピードはもちろん必要です。そして、図表の読解や複数の資料を関連付けて考えるためには読解力や思考力が必要です。さらに、組み合わせを選ぶ形式も増えているので知識をベースとした判断力も必要となってきます。

まとめ

すべての教科で速読解力が求められる

●国語の文字数は20,520文字で例年通り
●数学では問題のページ数が大幅増
●複数の資料・図表を関連付けて考える問題が増えた
知識の定着はもちろん必要ですが、ただ暗記するだけでなく、その背景など考えるクセをつけましょう。
思考力や読解力は、普段の読書からも鍛えられます。勉強や部活で忙しい中でも、時間をつくって読書を取り入れましょう。

2021年1月9日土曜日

冬期講習無事に終了! 頑張った生徒は、たった全15日時間無制限コースで約1400枚もの問題を解く?!

 12月23日から1月9日までの15日間を冬期講習として学習をしていただきました。


小学生は、過去のスタディーチェックの記録をもとに苦手単元の克服と3学期に向けた学習をしていただき


中学生も1,2年生は苦手単元の克服と、早く終わった生徒は3学期の先取授業を行い


中3生はガッツリ受験勉強で全範囲から自分の苦手を見つけ出し、日々間違えた問題の克服に取り組んでいただきました。


なかでも、凄かったのが冬期講習から来てくれた中3生


1人は2年前に通っていた卒塾生の妹さん。

お姉さんは当時、朝から塾に来るまで勉強し、夕方からは教科書やテキストがパンパンに詰まったリュックを背負い弁当を持って塾に来てから夜遅くまで勉強して、帰り際に「さようなら」と言って、二宮金次郎のように携帯で勉強しながら帰っていく姿が印象的で、中3最後の卒業テストで100点を取り保護者様が「勉強のし過ぎで心配です」と相談をうけたぐらい勉強熱心な生徒でした。


そんな生徒の妹さんが中3になり冬期講習から参加。

入塾から15日で塾では100時間以上、1日のプリント消化枚数は100枚前後を消化し

入塾時に苦手単元克服のための専用教材を21冊「やる!」といって持ち帰ったテキストを計画通りに進め現在に至ります。


目指す高校や勉強量など、ひとりひとり違いますので、本人と相談をしながら学習計画を考えます。

何月までに何を終わらせるかの月別

1日何をどれぐらいしなくてはいけないのかの日別

1日24時間のうち、勉強できる空き時間はどこにあるのかを探す時間別

様々な学習計画も立てますし、この計画はテキストを最低3周以上を目標に作られています。

周回数の多い子では1つのテキストを5周する予定で計画している子もいます。


本当に頑張っているなぁー

と、めちゃくちゃ伝わってきます。


学習システムの出題枚数を確認すると1月9日途中経過で1391枚!!



去年もでしたが、頑張る子は消化した枚数が飛び抜けています。


このまま受験まで突っ走ることでしょう!

楽しみです!


中1生で12月から入塾してくれた生徒は冬期講習中に数学の復習が全部終わったので映像授業を見ながら学校の先取を行うこともできました。


小学生でも、負けてないです!

入塾当時は大問40までやっており、慣れてきたころから「今日はもういい」と大問10まで減っていた生徒

毎回、学校のテストでは、ほとんどが100点だったので問題はないと言えば問題はなかったのですが中学に上がってからの学習量に不安があったので相談をし、冬期講習前から気持ちを切り替え問題数を増やし大問40に復活!


応用問題では大問1つにつき、小問枝問が平均3問ぐらいあるのですが、数えてみると125問!

これを2時間でサラッと終わらせて帰ります。


間違えた問題は当然、類似問題で出てくるので毎回150問ぐらい解いて帰っていました。

そして、間違えた問題は間違えノートに保管。

解説を見て、わからない用語などは教科書や参考書、iPadなどを使い自分で調べ学習をします。


調べ学習をしてもわからない問題は先生にちゃんと聞いてから、家では宿題として間違えた問題にチャレンジします。

また、塾に来たら前回間違えた対策復習テストの問題が出ているので常に全問正解を目指します。


冬からペースが復活したので冬期講習中に6年生のシステム学習が全て終わりました!

すごい!!

この生徒は保護者様と相談し3学期からは、間違えた問題が無くなるよう徹底的に復習しまくる学習メニューに決定いたしました。


本当の力がつく学習


頑張っている姿を見ていて本当に気持ちがいいですね!

2020年12月18日金曜日

『学習指導要領はこう変わった!』その内容とは・・・

 教科書改訂は『教育改革』の1つと捉える!

・すでに入試問題に表れている『教育改革』が目指すもの


教育改革は、学習指導要領の改訂、大学入試改革、英語教育改革の3つの軸で進行しています。

これらは全て「子どもたちがこれからの社会で生きていくために必要な資質・能力を育む」ため。

まずは学習指導要領の改訂に先駆けるように、大学入試改革の影響も受け変化している公立高校入試をご覧いただき、2021年度からの中学新学習指導要領・教科書がどのように変わるのかを見ていきます。

英語(2020年度入試 埼玉県 学校選択問題)
世界で起きている環境問題に関する英文を読んで、「今あなたに何ができるか」を記述する 問題です。
この問題の[条件]は「下線部の質問に対するあなたの考えを、その理由が伝わるように書きなさい」。
環境を守るためにできる具体的な方法とその理由を書かなければなりません。


社会科(2020年度入試 滋賀県)
「持続可能な社会を形成する」とはどのようなことかを記述する問題です。
発展途上国の貧困問題を解決するために行うODA。
二国間援助としては、無償資金協力と技術協力の手段がありますが、そのバランスを読み取らなければなりません。

公立高校入試は難易度が二極化!
難化する『思考力系』問題
・【英語】自分の考えを述べる意見英作文
近年の英作文で特徴的なのは「地球の環境を守るために何ができるか」「その理由は何か」というように、自分の考えを英語で書かなければならない点。
もちろん、条件に合うように記述する必要はありますが、正答のパターンは複数あるでしょう。
従来の入試問題で出題されていた英作文は、解答が1通りに絞られるものがほとんどでした。
しかし、意見発信など自由度の高い英作文が公立高校入試に出題されるようになっているのです。

・【社会】SDGs達成手段の核心を記述する
最もSDGs(持続可能な開発目標)に関連の深い教科である社会科では、SDGsを達成する方策を記述する問題が出されてます。
持続可能な社会を形成するために、先進国が発展途上国に対しどのように援助をすべきか、資料を読み取った上で記述して答える問題です。
従来の高校入試は「知識・技能」を重視する傾向がありましたが、「思考力・判断力・表現力」も同様に評価する流れに変わってきています。
すでに新学習指導要領のエッセンスを取り入れた入試が散見されるようになってきているのです。

学習指導要領改訂のポイントはココ!
・明確化された『資質・能力の3つの柱』
今回の学習指導要領改訂のポイントは、次の「資質・能力の3つの柱」です。

①生きて働く知識・技能の習得

②未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成

③学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等の涵養

学習指導要領は定期的に改訂されますが、今回の改訂は小学校から大学までの、日本の教育制度全般にわたる大きな改革の主軸を担っています。
教育改革の目的は、子どもたちに大きく変化していく未来の社会を生き抜いていくための力を身につけさせることです。
急速なデジタル化やテクノロジーの進歩、環境問題やエネルギー問題、労働力問題なども含めたグローバル化、さらには高齢化が進む一方での人口減少など、社会状況が大きく変化していく中にあって、異なる文化や価値観を持つ人々ともコミュニケーションをとりつつ、いわゆる『正解』のない課題に取り組んでいくことが、必要になってくるのです。

上記に示した英語の問題は、自分の考えと、それを裏付ける理由が論理的に成立していなければなりません。
社会科の問題も、資料の情報を確実に読み取り、論理的に考えることができないと解くことができません。
いずれも思考力・判断力・表現力の3つを測る問題だと言えるでしょう。
教育改革の大きな流れの中で、こういった、これまでとはまったく異なる新しい入試問題が登場しています。
教科書改訂も、同様の『改革』の中で行われていることを理解しておくことが重要です。

・評価が4観点から3観点に
これまでの学習指導要領における評価は、『知識・ 理解』『技能』『思考・判断・表現』『関心・意欲・態度』の4観点によって行われていました。
しかし、学習指導要領の目標や内容が、前述の『資質・能力の3つの柱』で再編成されたことにより、観点別評価は『資質・能力の3つの柱』を反映した3項目となります。
ただし、『学びに向かう力、人間性』のうちの『人間性』については評価になじまないため、対象から外されました。
その結果、観点は次のように整理されています。
・各教科における評価の基本構造
・各教科における評価は、学習指導要領に示す各教科の目標や内容に照らして学習状況を評価するもの(目標準拠評価)
・したがって、目標準拠評価は、集団内での対照的な位置づけを評価する対象評価とは異なります。

■知識・技能
■思考・判断・表現
■主体的に学習に取り組む態度
今回の教育改革では、大学入試でも『資質・能力の3つの柱』をバランスよく評価することが求められています。
この評価に関する改訂により、小学校、中学校、高校、大学入試という一連の流れの中で、一貫した評価ができるようになったと言えるでしょう。

・改訂で最も影響を受けるのは2021年度の中3生!
今回の教科書改訂で最も大きな影響を受けるのは新中3生です。
この学年は、中3段階で新しい教科書による授業を1年間受けただけで新学習指導要領に則っ た高校入試を迎えることとなります。
しかもこの学年は大学入学共通テスト(以下、共通テスト)本格実施の最初の学年でもあるのです。
ただ、こういった変革期の高校入試では、ある程度の配慮を行う都道府県も多いため、地域ごとの差異には注意が必要です。
一方で、中学3年間にわたって新しい教科書で学習する新中1生の入試は、これまで以上に新学習指導要領が反映されたものとなることでしょう。


中学教科書改訂
今回のポイントは『質的変化』
新しい教科書で注目すべきは『質的変化』
『何を学ぶか』という各教科の内容の変化もありますが、新しい教科書は前述の『資質・能力の3つの柱』を育むためのさまざまな工夫が凝らされています。
一方、質・量ともに大きく変化しているのが英語となっており、想定以上の難化と言えるかもしれません。

学習量は全教科減少なし

英語は高校内容の移行と単語数の増加

今回の学習指導要領改訂により、内容の学年移動はありますが、国数理社の4科目では大きな学習量の変化はありません。

しかし、今現在の教科書でも『ゆとり』の時代(2002年から2014年ごろ)の教科書に比べれば1.4倍の学習量があり、確実な『知識・技能』の定着は容易ではありませんでした。

新しい教科書でも『知識・技能』の重要性は変わりません。

さらに、『思考力・判断力・表現力』が重点化された結果、全体的にページ数は増加しています。

なお、英語については後程、詳しく述べますが、従来高校で学習していた内容が中学校におりてきたこと、教科書で取り扱われる単語数が増えたことから 質・量ともに大幅にボリュームアップしています。

そのため、一部教科書では来年度より現行の2.5倍以上もの単語を増加する教科書も出てまいりました。

ですので『ゆとり』といわれる2002年から2014年ごろ、学生だった保護者からは想像できないほどの学習を子供たちが、これからは小学生のうちから、やらなくてはいけないことを感じてもらいたいと思います。


アクティブ・ラーニングをはじめとする
『学び方』の変化
新しい教科書の変化のポイントは、各教科の『見方・考え方』が随所に示され、いわゆる『主体的・対話的で深い学び=アクティブ・ラーニング』へ導く仕掛けが設けられているなど、学び方に工夫が凝らされていることです。
授業や学習の流れを先生と生徒が共有で きるよう、教科書には次のような要素が盛り込まれています。

・単元内容のゴールを明示
新しい教科書は、各学年各単元の冒頭で、年間を通して何を学ぶのか、各単元を学ぶことで何ができるようになるのかをより具体的に示しています。
学習でつまずく一要因に、単元ごとの学習で『今何を勉強しているのか』を意識できないことがあります。
最初に学びの全体像と到達点を俯瞰することが、内容を深く理解することにつながります。
『資質・能力の3つの柱』の根幹にある『知識・技能』を確実に習得するための1つの工夫と言えるでしょう。

・課題に対する生徒同士の対話を促す
生徒が発言し、話し合いながら学習を進めている様子や、キャラクターが示す『見方・考え方』など、新しい教科書では対話の場面がふんだんに取り入れられています。
生徒たちが学習をする上で他人の意見を聞いたり、自分から発言したりすることが大切であるということを、自然に意識できるようなつくりになっているのです。

前学年・学習単元の復習を重点化
スパイラルの要素が強い数学や理科の教科書では、単元の導入部分に、前学年までに学んだ内容の理解を確認するコーナーが置かれています。
更に、単元学習の終了後には、学習を振り返る復習の機会が設けられています。
既習内容と関連付けて新出単元を学習し、さらに単元を復習するというステップを踏むことで、『知識・技能』を確実に定着させることができるのです。
『学びに向かう力』の低下は、学習していることが 『わからない』ということが最大の要因です。
新しい教科書での学習は単元の『理解』をスムーズにするための一助となるでしょう。

・思考力・判断力・表現力の育成
新しい教科書は『知識・技能』の習得のみに留まらず、学んだ内容から自ら考え、判断し、表現するという学習の発展に踏み込んでいます。
典型的なパターンは、複数の資料から情報を取捨選択し、自分の意見を形成し、アウトプットするものです。
こういった演習によって『思考力・判断力・表現力』の育成を図っています。
また、国語で新設された項目である『情報の扱い方』は、テクストや資料などの読解力に直結するため工夫を凝らした紙面が展開されています。
読解力は全ての教科、そして『思考力・判断力・表現力』の基盤となる力です。

身近な場面やテーマで 学びを日常、社会生活と結びつける
新しい教科書は、生徒たちの学習を教室の中だけで完結させるのではなく、習得した知識や技能が日常や社会生活を支えるものとなることを目的としています。
そのため、単元学習や練習問題、発展的な学習や『読み物』コーナーでは次のような場面やテーマが積極的に取り上げられています。

■学校での学習場面や諸活動
■家庭や地域社会の日常生活
■防災・減災 主権者教育・消費者教育
■SDGs
SDGsは現代社会が抱える諸課題に対する目標を明文化したものです。
新しい教科書にはSDGsが全教科で扱われており、生徒たち一人ひとりが自分の将来に深く関わる課題であることを認識し、解決に向けての意識を持つことを促しています。

他教科で同テーマを扱い、教科・学年を超えたつながりを示す
新しい教科書では、ある単元で学んだことに関連する他教科の内容を紹介するなどして、生徒たちに知識の広がりとつながりの感覚を持たせる工夫をしています。
また、今回の改訂では縦の学びのスムーズな接続が重視されています。
中1の冒頭では小学校での既習内容を復習したり、各単元で高校での学習につながる内容があればそれを紹介したりすることで、小→中→高の接続を円滑に進められるような構成となっています。

教科書にQRコードは当たり前?
ICT化が進む教科書
2020年度から使用されている小学校の教科書同様に、中学校の教科書にもQRコードが多く掲載されています。
QRコードを読み取ることで、関連する資料や他教科の教科書紙面、英語では本文や新出単語の音声を視聴することができます。
また、デジタル教科書にも言及しておくべきでしょう。
デジタル教科書とは、紙の教科書と同じ内容を揃えた電子書籍です。
タブレット端末を用いて画面上で 教科書に情報を書き込んで編集したり、部分的に拡大したり、学習内容に関連する追加情報を参照したりと様々な操作ができ、学習の効率化を図ったり発展的な展開に活用したりすることができます。
文部科学省は児童1人1台のPC端末及び高速大容量の通信ネットワーク環境を整える『GIGAスクール構想』を掲げ、教育のICT化を推し進めています。
当初は2022年度までに3クラスに1クラス分程度の学習者用コンピュータを整備する予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため臨時休業措置が長引いたことから、ICT化は喫緊の課題となり、同省は各自治体に前倒しで2020年度中の端末整備を要請しています。
※1日1コマ分程度、児童生徒が1人1台使用して学習できる環境

新しい教科書は 何が変わる?

①全教科でページ数は増加傾向。英語は質・量ともにボリュームアップ!

②丁寧なステップアップで『何を学び、何ができるようになるか』が明確に!

③学校・家庭での場面設定やSDGsなどのテーマで学びを実社会につなげる!

④教科や学年を超えた様々なつながりを示し、円滑な学びを構築!

⑤webコンテンツが充実し、学びが教科書だけに帰結しない!

新しい教科書は『資質・能力の3つの柱』をバランスよく育むことを目的とした構成に!
※ENジャーナルvol.54より

2020年12月7日月曜日

これからの高校入試は数学大問1でさえ正答率50%?!その問題とは(画像あり)

高校受験


過去問などを見てもわかる通り、大問1の(1)というのは、ほぼ正負の数の計算問題です。


ですが、それは今となっては過去の話。



 今年の、とある県の高校入試で出題された問題です。


同じ正負の数の問題なので読み解くことができればとても簡単な問題ですが今年は、いきなり文章問題となりました。


当時の正答率は50.6%


当塾でも、たまたま居た生徒に遊びで、この問題を解けるか試したところ・・・


なんと!!!!!

中1生2名、中3生2名、高校生以上2名の計6名の中で、1発で正解を言い当てれたのは中1生1名のみでした。


他の間違えた生徒も、間違いを言われてから見直しをして正解にはなりましたが、大問1の(1)にかなりの時間をかけてしまいました。


これが最後まで文章問題だと考えると、今後は読書速度と文章の読解力は必ず必要だとわかりますよね。


このように、テレビでは大学の受験ばかり騒がれていますが、高校受験や中学受験でも大きく影響していることに早く気づいていただければと思います。


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2020年12月5日土曜日

来年度から教科書が変わります!英語は来年度から1000語増!最大254%UPの中学校教科書改訂・・・準備はできていますか?

新しい学習指導要領によるカリキュラムが全面実施されることを受けて、 中学校では、2021年度から、新しい教科書での授業が始まります。



今回は、改訂の背景や教科書の変更内容についてお話しいたします。


・中学校学習指導要領改訂の背景

社会のグローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、今後予測困難な時代になることが予想されています。

そこで、子どもたちには『自ら課題を見つけ』『自ら学び』『自ら考え』『自ら判断』して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力 (生きる力) が求められています。


子どもたちがそのような『生きる力』を育むために、10年ぶりに学習指導要領が改訂されました。


今回の改訂で目立った特徴として、小学校中学年から『外国語教育』が導入され、英語教育全体が大きく変化するなど、 社会の変化に対応した学びが取り入れられています。


・知識の理解の質を高め資質・能力を育む改革に

新学習指導要領では、生徒が身につけるべき『資質・能力』が三つの柱として設定され、全教科で、これらの柱にそった目標が立てられました。


また、教科等における学習の成果を、『何を知っているか』だけにとどまらず『何ができるようになるか』にまで発展させることを目指しています。

なお、中学校の学習指導要領改訂のスケジュールは、小学校よりも1年遅れで進みます。

2020年度から一部先行実施が始まり、2021年度から全面実施となります。

教科書は、2019年度に検定を終え、2020年度は採択の時期となります。

新しい教科書の使用開始は、2021年度春からです。


・中学校で新しく学ぶ内容は


〇言語能力の育成

国語だけでなく他の教科等でも、レポートの作成や議論などの言語活動を行い、教育課程全体を通じて言葉の力を育みます。


〇理数教育の充実

観察・実験などによる科学的に探究する学習活動や、データを分析して課題を解決するための統計教育を充実します。


〇道徳教育

『特別の教科 道徳』が新設されます。


〇伝統や文化に関する教育

日本や郷土が育んできた伝統や文化を学びます。

このほかにも、『体験活動』『起業に関する教育』『金融教育』『防災・安全教育』『国土に関する教育』などの充実が図られます。


次回は各教科でどのような変更点があるのか説明していきたいと思います。

2020年12月3日木曜日

大事なのは「教える」ことではなく・・・

 大事なのは『教える』ことではなく、『気づかせる』ことです。


これからの時代に 求められているのは『自走式人間』


かつて高校野球といえば、球児たちは、 一球一球ベンチを見て、監督の指示を待っ ていたものでした。


ですが2019年、夏の甲子園で優勝した履正社高校は、試合に出るメンバーも部員自らが決め、自分たちで考えて動くチームでした。


これからの時代は、このように、自分で考え、自分で決めて、自分で動ける人間、すなわち『自走式人間』が求められます。


昭和世代の『指示待ち人間』とは全く違います。



自走式人間を育てるためには、先生や親が安易に教えてはいけません。


ネットの発達した今の時代、ただ知識を調べるだけなら、やり方や調べる場所を教えてあげれば誰でもできるようになります。


じゃあ、何をすればいいか。


結局のところ、保護者を含め学校の先生や塾の先生は子どもに『気づかせる』のが役割だと私は思います。


それは勉強に限らず、悩み事に対しても同じです。


先生が『すぐに』答えたり、知りたいことを『すぐに』教えたりしてはいけないんです。


私たちの時代の頭の中にインプットされた世代は、子どもが言うとおりに動かないと「何回も言わせるな!」と、つい怒ってしまいますね。


しかし、それは大人の都合であって子どものチャレンジ精神を奪い、いいことはあまりないかもしれません。



人は失敗を重ねて学んでいくものです。


失敗をしたら、次にどう変えたら失敗しないようになるか、自分で考えてもらうほうがいいので、大人の価値観をすぐに押し付けるというのはNGだと考えます。


押し付けるのではなく、それよりも子どもの気づきを引き出せる質問をすることが大事です。



子どもが自分の問題点や課題に気づくと、「次はどうすればいいのかな」「こういう方法もあるな」と、自分の心の中で自問自答し、アイデアや意見が 次々に出てくるようになります。


子どもが自分の現状に気づき、自問自答を繰り返して、どうすればいいか、目標地点を見つける。


ここまでくれば、子どもは、他者の指示を必要とせず、『自走して』いけるようになるでしょう。



『聞く』『確認』『同調』の3ステップで 本人に気づかせる。



そのためにやってほしいことは、次の3つのステップです。


一つ目は、子どもの話を『聞く』こと。


『どうしたの?』『どうして?』と現状を話させて、今の自分の状態を認識させます。


ところが大人は、なかなかこれができません。


人の話が聞けず、すぐ感情的になって、『これは、こうするの!』と、子どもに考えさせずに自分が知っている答えをすぐに教える。

さらには、子どもにやらせずに大人が自分でやってしまう。


たとえば、夜中にやっている討論番組。


人の話を最後まで聞けず、まだ喋っている途中なのに、どんどん言葉を挟んでばかりいます。



二つ目は『確認』です。


大人は、子どもの話を『きっと、こうだろう』と思い込んで話を聞いている場合がおおかったりします。


実際、子どもに「〇〇だったんだね」と、こちら思い込みで話をすると、「ちょっと違う」と言われてしまうこともあると思います。


子どもがテストで95点を取ってきて「凄いやん!良かったね!」と、褒めてあげても本人は「100点が取りたかったから泣くほど悔しい」かもしれないし

逆に20点を取ってきて「なんでこんな点数を取ってくるの!」と、怒っても本人は「前回より点数が上がったから飛び跳ねるぐらい嬉しい」かもしれない。


なので、このような場合は「この点数を見てどうだった?」と確認をしてあげることが良いと考えます。

そのような声掛けをすることにより、子どもは自分で意見を考え「たくさん勉強したから満足!」というかもしれないし「もう少し勉強すればよかった・・・」というかもしれない。

じゃ、それを踏まえて「次、点数をあげる為に、どうしていこうか!」と前向きな学習の相談ができます。


ですが、『素直な子だけではない』のが現状です。

いくら質問をしても、その場面で、できる限り怒られないように言い訳ばかりしている子がいるのも事実です。

じゃ、なぜそうなってしまったかというと、上記で話している『大人の都合』の決めつけられた会話で、学校の先生や保護者と関わってきたことが原因だったりします。

例えば

今まで、正直に「宿題やっていない」と言ったときに、やっていない理由とやっていない分はどうするのか相談することもなく、頭ごなしに「なんでやってないねん!」と、ただ怒られてきた子はこう考えるようになります。

「宿題やってないけど、「やりたくなかったから」と言ったら、また怒られるから、怒られないように、学校では家に、家では学校に「忘れてきた」って言っておこう」

または

「やっていないけど、見せなかったら親や先生はきっとわからないから「やったよ」と言っておこう」

と無意識に考え始めます。

塾では「学校の宿題が終わらないから塾の宿題ができていません」

学校では「塾の宿題が終わらないから学校の宿題ができていません」

という子も毎年、入塾したての生徒は必ず言います。


『確認』のステップがなぜ必要かといえば、人間は、大人も子どもも、その生活の95%を無意識で生きている生き物だからです。


『やらなければいけないのにできない』など自分でも説明のつかない行動をとるのはなぜか。


理由を掘り下げていくと、自分の隠れた気持ちが浮かび上がってきます。


たとえば宿題を全然やらない生徒

『大人の都合』の会話に、どっぷり浸かってしまった子は、何を質問しても、その質問をかわそうと言い訳ばかりで何時間かけても本音が出ません。

なんなら言い訳しすぎて、自分でも何を言っているのか、わからなくなるぐらいです。

このような場合、外科手術で酷い癒着をじっくり時間をかけて剥がしていくように、じっくり話をしていくと、徐々に本音の部分に近づくことができます。

宿題をやらないのはなぜ?

やる時間がないので。

1日の生活でどんなことをしているから時間がないの?

いろいろ。

たとえば?

部活とか。

じゃ、部活は何時から何時まであるの?

学校が終わってから18時ぐらいまで。

じゃ、18時から何をしてるの?

家に帰ってご飯食べて風呂に入って寝ます。

ご飯を食べるのはだいたい何時ぐらい?

19時ぐらいです。

何分ぐらいかけてご飯を食べるの?

15分ぐらいです。

お風呂に入るのは何時?

21時ぐらいです。

何分ぐらい入っているの?

30分ぐらいです。

寝るのは何時ぐらい?

23時ぐらいです。

そしたら、今言ってくれた、必ずやらなければいけないこと以外の時間は何をしてるの?


と、聞きだしていくと勉強できる時間が見えてくるので『時間がない』ということは無くなってきます。


じゃ、なぜ時間があるのにやらないのか?

やってもわからないから。

わからない時にどうやったらいいか勉強のやり方がわかって、暗記のやり方がわかったらできる?

できる。

じゃ、試しに教えた通りにやってみようか。


などのように確認を繰り返すことで、自分がなぜそうなのか、自分自身に問い、頭が整理され、現状を認識できるようになってきます。


ですが、普段の生活でこじらせていれば、こじらせているほど、何度もこのような話をしないといけない子がいるのも事実です。

そのような子どもの場合は、通常の勉強までにかなりの時間がかかります。

保護者の中には「いつまでこんなことに時間をかけているんだ。さっさと難しい勉強やらせろ」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、その気持ちが『親の都合』に繋がっているとわかっていただきたいです。

ですから、保護者には根気よくお付き合いを願いたいと思います。



最後のステップは『同調』です。


話を聞き、確認を経て「そうかそうか」と、怒らずに自分の気持ちに寄り添われると、人は『自分の気持ちをわかってくれる人だ』と感じます。

そうなってくると勉強をやらない理由も

「昨日はちょっとやりたくなかったんですよ笑」

と、初めから本音ではなしてくれるようになり、それに対して

じゃ、昨日のやらなかった分はどうする?と尋ねると

「今日、今日の分と一緒にします」や「3日ぐらいに分けてやってもいいですか?」のように自分で学習の計画を、し始めます。



その子の人生すべてを応援する気持ちで向き合おう



これらについて補足すると、ポイントは『事情聴取』ではなくて、『現場検証』であれ、ということです。


子どもが悪びれた顔もせず無意識に発する『怒られないための言葉』を「そうかそうか」と鵜呑みにするのではなく、具体的に、別の角度からも見て本音を明らかにすることが大事です。



『現場検証』をしっかりするには、質問の仕方にもひと工夫がいります。


掘り下げの質問として挙げるなら「というのは?」「例えば?」「具体的には?」という3つです。


そうすると、話したことを別の角度から言い換えるための『自問自答』を始めさせることができます。



「ほかには??」は、違う理由がないかを気づかせる質問。


「とはいえ」は、「試合で負けた、とはいえ、新しい経験ができたんちゃう?」と、ネガティブな中にもポジティブな面があることを気づかせられる質問です。


最後に「言ってみてどう?」「話してみてどう?」と聞くことで、自分の話した内容を振り返り、俯瞰させることができます。



すべての答えは本人がもっています。


人は一人でもいいから本当に信じ、応援してくれる人がいれば、勇気がわき、笑うことができます。



学校の先生にはぜひ、その子の人生すべてを応援する気持ちで向き合ってほしい。


そうしたら、子どもは「勉強、おもしろい!」「次のテストでも高得点狙うぞ!」のようになると思います。