2020年1月8日水曜日

中高生のネット依存、推計93万人…成績低下や居眠りも

まず初めに、言っておきます。
 
『まだ、お子様にスマホを渡していないご家庭はそのまま渡さないでください。渡したら高確率でお子様は携帯に依存し成績が下がります。取り上げようとしても言うことを聞かなくなり、親も子もそれが毎日のストレスとなります。周りの子が持ってようが関係ありません。なくてもちゃんとした生活ができます。むしろ、ない方がまともな生活ができるかもしれません。私は安易にスマホを子供に渡すことを反対します。どうしても渡すのであれば徹底した管理が必要です。』
 
 
 
 
 
今、社会的問題となっているスマホ依存、ネット依存、ゲーム依存
 
当塾の生徒でも例外ではない。
 
去年の夏まで在籍していた重症の中学生
 
学校はもちろん、塾に来ても寝ている。
 
毎度声をかけるがすぐに寝る。
 
トイレに行ったと思ったらスマホ使用でなかなか出てこない。
 
いくら注意しても家での時間制限を無視。
 
このような重症の生徒は夏までに退塾していった。
 
さらにこの生徒のことで困ったことと言えばテストが終わった後の3者面談で保護者様とお話してもそれに気付いていない。または気付いているが改善する見込みなし。
 
挙句の果てには「塾に行っているのに、どうして成績が上がらない!」と言い始める始末である。
 
ここまで重症化している生徒でなくても深刻な状態の生徒は沢山いる。
 
本人も成績が落ちているのは、わかっている。だが、「〇時になったらゲームをしないと」や「〇日は友達とゲームの約束があるので勉強できない」などという。
 
居眠りなどはしていないが、一歩寸前または、もう足を踏み入れているレベルである。
 
病的なインターネット依存が疑われる中高生は、この5年間で倍増し、全国で93万人と推計されることが、厚生労働省研究班の調査結果から明らかになった。
 
男子より女子が多い傾向にあり、インターネットの使い過ぎで「成績低下」「居眠り」などの問題が発生していた。
 
病的なインターネット依存が疑われる中高生は、この5年間で倍増し、全国で93万人と推計されることが、厚生労働省研究班の調査結果から明らかになった。
 
男子より女子が多い傾向にあり、インターネットの使い過ぎで「成績低下」「居眠り」などの問題が発生していた。
 
調査は2017年12月~2018年2月、全国の中学校48校、高校55校の合計103校を対象に実施。
 
中高生6万4,417人から回答を得た。
 
この30日間の平日のインターネット使用時間は、男女とも「2時間未満(1時間台)」が多いが、高校生になると「5時間未満(4時間台)」が増え、「5時間以上」も増加。
 
男子より、女子の方がやや長い傾向にあった。
 
休日の使用時間は、高校生は「5時間未満(4時間台)」がもっとも多く、ついで「5時間以上」。
 
「しなかった」という生徒はほとんどいなく、多くの中高生が長時間インターネットを使用している実態にあった。
 
利用するインターネットサービスは「LINEなど(Skype、チャット、メッセンジャーを含む)」「動画サイト」「情報検索」が多く、男子は「オンラインゲーム」も多かった。
 
インターネット利用に使う機器は「スマートフォン」が圧倒的に多かった。
 
インターネットを病的に使用する生徒は、中学生12.4%(男子10.6%、女子14.3%)、高校生16.0%(男子13.2%、女子18.9%)。2012年の結果は、中学生6.0%(男子4.4%、女子7.7%)、高校生9.4%(男子7.6%、女子11.2%)。
 
この5年間で病的なインターネット依存が疑われる生徒は中学生、高校生ともにほぼ倍増していた。
 
厚生労働省研究班代表の尾崎米厚氏(鳥取大学医学部教授)によると、病的なインターネット依存が疑われる中高生は推計93万人にのぼるという。
 
インターネット依存の生徒で、頻度が高かったのは「過剰使用(意図したより長い時間使用)」「渇望(インターネットをすることを待ち望む)」「制御不能(時間を減らしたり、止めることに失敗する)」。男子より女子の割合が高い傾向にあった。
 
インターネットの使い過ぎで発生した問題では、「成績低下」と「授業中の居眠り」が際立って高かったほか、「遅刻」「友人とのトラブル」も多かった。
 
「居眠り」や「遅刻」は、学年が上がるほど多くなったが、「成績低下」は中学のうちから高い割合を示した。
 
「友人とのトラブル」は男子より女子に多く、女子中学生で特に多かった。
 
警視庁が小中高校生を対象に2014年にアンケートを採った結果を見てみよう。
 
アンケートでは、次のような10の依存行動の経験を尋ねる質問を作り、それぞれの項目に「当てはまる」と答えた場合を1点とし、高い方から「高依存群」「やや依存群」「低依存群」としている。
 
・携帯電話が手元にないと不安になる
・食事をしながら、携帯電話をいじる
・友達と遊んでいても、携帯電話をいじる
・携帯電話を忘れたら、家に取りに帰る
・寝るときも、携帯電話が近くにないと落ち着かない
・予定の時間が来ても携帯電話でネットを止められない
・宿題などしなくてはいけないことがあっても、携帯電話を使う
・携帯電話のない生活は考えられない
・携帯電話でインターネットをしていると、ほっとする
・気がつくと、何時間も携帯電話を使っている
 
アンケートの結果、高校生は41.3%、中学生は31.7%、小学生は7.1%が高依存傾向となった。
 
依存傾向が高いと、どんな問題が起きてくるのだろうか。
 
同調査によると、依存傾向が高い子どもほど、「寝る時間が遅くなった」(65.6%)、「成績が悪くなった」(36.8%)、「メールが送られていないかいつも気にする」(52.8%)という傾向にある。
 
同時に、ネット上で知り合う見知らぬ相手とやり取りすることについて、依存傾向が高い子どもの方が「いろいろな人と知り合うのは楽しい」(40.6%)と肯定的な意識を持っており、「ネットで知り合った相手と実際に会った」(15.5%)子どもも多い。
 
ネット依存傾向が強いと、生活上好ましくない変化が起きやすくなることは確かなようだ。
 
保護者は、この点を自覚して子どもに利用させるべきだろう。
 
スマホを取り上げると泣き叫ぶ中学生
 
中学生Aは、家庭ではずっとスマホでLINEをいじっている。
 
スマホを買ってもらったのは仲良しグループでは遅い方であり、始めてすぐにのめり込んだ。
 
やがて、トイレでもお風呂でもスマホを手放さないようになった。
 
「学校で眠そうにしている」「保健室に来ることが増えた」という連絡を担任からもらった時には、すっかりLINE中毒状態となっていた。
 
後で分かったことだが、Aは布団に入った後も連日深夜1時、2時までLINEを利用しており、学校でも隠れてトイレで利用していたという。
 
Aは仲良しグループのほか、クラスのグループで頻繁に発言していた。
 
同じグループに入っている子どもいわく、A海は既読を付けるのが早く、返事もとても早いため、いつ寝ているのかと思っていたという。
 
体調不良で欠席が増え、見かねた保護者は、A海にスマホの利用を控えさせる必要性を感じた。
 
スマホを取り上げたところ、Aは泣きわめいて暴れ出したという。
 
「LINEを見ていなきゃ何があるか分からない。見ていない時に何かあったら責任取ってくれるの?」と叫んだそうだ。
 
Aくらい中毒症状が進んだ場合は、いきなり取り上げるのは難しい。
 
依存状態になりやすい子どもにはある特徴がある。
 
全体に、部活動や習い事、受験勉強などに邁進している子どもはネット依存にはなりにくい。
 
つまり、やりたいこと、やらねばならないことが分かっている子どもは、ネット依存になりにくい傾向にあるのだ。
 
逆に、やりたいことややらねばならないことがない子どもが、自分のよりどころを求めてLINEなどにはまってしまうというわけだ。
 
問題は社会生活や人間関係に影響があるかどうか、とあるクリニックの院長によると、一般的に使用されている「ヤングのネット依存尺度」を利用し、5項目以上該当する場合に“ネット依存”としている。
 
その際、ネット依存とされたからといって治療が必要な状態というわけではなく、「制御不能」「社会生活(勉強・仕事)」「人間関係への悪影響」「禁断症状」の4点で問題が出た場合に治療が必要になるという。
 
つまり、社会生活や人間関係に悪影響はないか、コントロール不能状態になっていないか、禁断症状は起きていないかどうかが重要なのだ。
 
もし子どもにそのような傾向が見えるのであれば、すぐに手を打つ必要がある。
 
ネット依存が進むと、視力低下、慢性疲労、不規則な食事による栄養失調、運動不足による肥満などにつながる。
 
さらに進むと、遅刻、欠席が続き、不登校や退学、退職につながることもある。
 
子どもがネット依存になってしまった場合はどうするか。
 
子どもに、スマホやネットを利用し始めて得たものと失ったものを考えさせてみよう。
 
そして、利用する前にやりたかったこと、好きだったこと、将来なりたいと思っていたことについて改めて考えさせよう。
 
そうすることで、自分が利用しすぎている事実や問題を客観視できるようになる。
 
アラームなどを使って利用時間を制限したり、利用時間に関する目標を立てたりすることも効果がある。
 
ネット以外の時間の過ごし方を実践させよう。
 
スマホもネットも魅力にあふれており、大人でもはまってしまう人は多い。
 
子どもだけではコントロールが難しいものなので、特に低年齢のうちは自由に使わせるのはおすすめしない。
 
一度利用し始めてからでは軌道修正が難しいので、持たせ始める時に「夜○時以降は利用しない」「夜間は端末は居間で充電する」「約束を破ったら保護者が3日間端末を預かる」などの利用のルールを決めるなど、大人が利用をコントロールする手助けをするといいだろう。
 
小学生や中学生に話を聞くと、「お母さんがスマホをいじっていて話を聞いてくれない」「私には使うなというのにお母さんはスマホばかりしている」という話をよく耳にする。
 
保護者様が子どもの利用に無関心な場合はもちろん、保護者様自身がはまっていても、やはり子どもはネット依存になりやすくなる。
 
子どもは保護者様の端末との付き合い方をよく見ている。
 
ぜひ、子どものお手本となるような使い方をしてほしい。
 
 
 
 
最後にもう一度言っておきます。
 
『まだ、お子様にスマホを渡していないご家庭はそのまま渡さないでください。渡したら高確率でお子様は携帯に依存し成績が下がります。取り上げようとしても言うことを聞かなくなり、親も子もそれが毎日のストレスとなります。周りの子が持ってようが関係ありません。なくてもちゃんとした生活ができます。むしろ、ない方がまともな生活ができるかもしれません。私は安易にスマホを子供に渡すことを反対します。どうしても渡すのであれば徹底した管理が必要です。』

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