2019年6月8日土曜日

子供を塾に行かせる理由はなんですか?

とある保護者様よりご相談を受けました。
似たようなことで悩んでいらっしゃる保護者様もおられると思います。

子供を塾に行かせる理由はなんですか?の問いに保護者様は
1.テストで良い点を取らせるため
2.成績を上げるため
3.いい高校、いい大学に受かってほしいため
4.とりあえず基礎学力だけは・・・

などあると思いますが、最終的にたどり着く理由は『自分の子供に幸せになってほしいため』だと思うんです。
では、どうすれば自分の子供が幸せになれるのか・・・

〇やらされた学びから得られる学習効果は限定的であるか、むしろマイナスだったりする。
勉強をやらない子供に無理やり勉強をやらせると反発し、物凄く適当にやったり答えを写して見た目やったことにする。

そんなことでは勉強をやった成果は得られない。
むしろ、自分でも読めない字で書くことはマイナスであり時間の無駄である。

勉強をやらない子供に対して怒鳴り散らしている保護者様もいるかと思います。

では、どうやって勉強をやらせればよいか・・・

子供たちは自由意志に基づいて行動することにより能力が大きく伸びるという研究結果があります。
元お茶の水女子大の教授、内田氏による語彙力に関する調査で何をやったかというと・・・
小学校の内容を先取り学習している幼稚園児と自由遊びが多い幼稚園児のその先の学力を比べると自由遊びをしていた園児のほうが小2ぐらいからの能力が高いという結果が出ています。

運動能力の杉原隆氏の研究では、これも幼稚園で運動指導が多い園と自由遊びが多い園の子供たちのその後の運動能力を比べたところ運動指導の回数が多ければ多いほど運動能力が低いという驚きの結果が出ています。

幼児教育で変わらないのであれば、そこは年を重ね大きくなっても変わりません。

なので、大きな声を上げて『勉強しなさい!』と言わなくても、その子に合った適切な声掛けと正しい勉強方法を教えて指導してあげれば、無理やり勉強をやらしているよりは確実に学力は伸びます。
誘惑の多い家庭環境では特に注意が必要です。
声掛けが適切であったとしても保護者様がゲームをやりながらや、テレビを見ながら「勉強しーや」と言っても子供は勉強をやりませんし、自分が見たいテレビを我慢しているのにテレビを見ている親の笑い声でも聞こえようものなら「こっちは勉強してるのに!」と勉強どころではなくなりますので、そんな時は一緒に何かに取り組んでみてください。
塾のほうが勉強できるのであれば是非、自習させに来てください。

モンテッソーリ教育はご存知ですか?
最近では将棋の藤井聡太さんでも耳にすることがありました。
子供たちには自己教育力と言われる自分を成長させる力が生まれながらに備わっているので周りの大人は環境を整えてあげるだけであとは自らが学ぶという考えです。
この教育を受けていた有名な人で言えば
アメリカのオバマ大統領
マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏
アマゾンの創設者ジェフ・ベゾス氏
Facebookのザッカーバーグ氏
ウィキペディアのジミー・ウェールズ氏
などその他数々の人がおります。

これらの考えを取り入れ指導している当塾では実際・・・
入塾時は塾にも行きたくない宿題は絶対やらないといった生徒もいましたが、今では週5で毎日塾に来て何も言われることなく課題に取り組んでおります。
宿題がなかなかできなかった生徒も宿題を頑張ったときにテストで良い点数が取れて、そこからは『やればできるんだ』と自主的に塾の言われた通りちゃんと課題をこなしている生徒もおります。
入塾説明の時は教室を歩き回っていた生徒も必要以外は歩き回ることもなく集中して学習しております。
また、学校の授業中に歩き回っていた生徒も「学校の先生から最近、歩き回らなくなったと言われました」と保護者様から報告をいただいたりしております。

今あげた生徒達も入塾してすぐにそうなったわけではありません。
焦りは禁物です。
急がば回れです。
人が変わるには時間がかかります。
普段から勉強をしていた子はすぐに伸びるかもしれませんが、今まで勉強してこなかった子が突然毎日何時間も勉強をするのは無理です。
ヨガやトレーニングを日々行っている保護者様と普段全く運動していないけど突然苦痛なダイエットをやり始めた保護者様と同じようなことが起こっています。

アドラー心理学でも謳っておりますが「子供たちは自分で伸びることができるのだから、大人は干渉し過ぎてはいけない」これが基本です。
また近年、褒めちぎる教育が流行っておりますが褒めれば褒めるほど人はダメになるとも謳っておりますし教育実験でも結果は出ております。

子供たちには自分で自分を伸ばす力があるんだということを信じて三重進学ゼミでは日々の学習と同時に非認知能力も一緒に伸ばしています。

非認知能力とは2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン氏の概念で人生の成功において極めて重要とされる能力であると言われております。

企業の人事担当者が最近の子たちはコミュニケーション能力が低いなど言っておりますが全てここに集約されております。

非認知能力は定期テストなど、日々のテストなどでは測ることができない能力となっております。
逆にテストで測ることのできる能力を認知能力といいます。

ですから、学校のテストで点数が仮に低くかったとしても社会で成功するための能力はそこではありません。
現に中卒の社長や、学生の頃は不良だったが今ではバリバリの営業マンだったりもするわけです。
その人たちは、若い時からたくさんの大人たちと関わることにより非認知能力が大きく育った可能性があります。

非認知能力は人対人でしか学べない能力です。

なので、非認知能力が育っていない人は、人と考えながら話すことをせず机に向かって勉強ばかりしていたため、定期テストでは良い点数を取っていて、いい高校,大学に入って、卒業したがやることが見つからずニートをしているような社会人もいるわけです。

そうなっては、この話の初めにあります『自分の子供に幸せになってほしい』からは遠く離れてしまいます。

テストの点数も当然大事です。
なので、日々の学習は当然やってもらいます。
それと同時に測ることのできない見えない能力もとても大事です。
思春期のお子様は大変だと思います。
言えば反発すると思います。
ですが、自分のお子様を信じてあげてください。
速読をやっている生徒は特に見えない力が凄く伸びています。
言い方ひとつで人は良くも悪くも動きます。
お子様に勉強をしてもらう手はいくらでもあります。
直接ご来塾いただき相談してくれている保護者様も沢山おられます。
ご連絡いただければ対応いたしますので是非、ご相談くださいませ。