2020年6月3日水曜日

国語の読解力をつけるには本を読むだけではダメな理由


『読解力とは』

読む力と理解する力だと考えます。

一番簡単な例で算数、数学の文章問題があったとします。
その問題で何を聞かれているかわからない生徒は読む力、理解する力が間違いなく欠けています。

算数、数学のような短い文章でさえ読む力と理解する力が欠けているのであれば国語の長い文章で正しく読めるか。質問が理解できるか。問題が解けるか。
漠然と読めても、問題で何を聞かれているか理解はできないと思います。


国語は読む、理解する、解く
これらができないと点数を上げることができません。

ですが、国語の勉強に関しては国語以外の勉強をやりながら強化することができます。


『国語以外で読む、理解する、解くを強化する勉強方法』

それは『調べ学習』が重要です。

何が私がわからない⇒自己分析

これがわからない生徒は何をやっても人任せの状態となります。

『わからない』から先生や親に質問をしたとします。

先生や親は「どこがわからないの?」と質問をします。

でもその子は「わからないわからない」

何を聞いても「わからない」「わからないところがわからない」

そのような子は人に質問もできないし、自分でも勉強できないです。


そこで、自分が困ったときに何をすればいいのかわかるように、正しい勉強のやり方(調べ学習)を教えてあげます。

それと同時に、調べてわかったことを先生や親、友達に説明することも教えてあげます。

それにより

調べたときに読む力
読んだ文章を理解する力
調べたものを暗記する力
暗記したものを説明する力
説明できるから本当に理解しているか確認できる

これらができるようになります。

この調べ学習では国語の『ちゃんと読めてますか?』の設問と同じことをしています。

例えば聖徳太子が何かわからないとします。
聖徳太子とは何ですか?
聖徳太子を調べます。
聖徳太子は何か暗記して説明できるようにします。

では、次に『いつの人ですか?』と質問します。
いつの人か調べます。
いつの人か暗記して説明できるようにします。

次に『何をした人ですか?』と質問します。
何をした人か調べます。
何をした人か暗記して説明できるようにします。

何をした人かが『十七条憲法を制定した人』だった場合『十七条憲法』とは何か?または他に何をした人か?など、どんどん質問を増やしていきます。

すると、伝える力が解く力になっています。
この流れを作ることによって

まだ読み足りないな
まだ理解が足りないな
まだ覚えたりないな

これらが勉強の質を上げることになります。
国語の力にもなります。

沢山質問することにより、まだまだ調べ学習が足りていないと思わせます。
深くまで調べることが国語の読む力、理解する力をどんどん育てることになります。

言葉や文字でアウトプットすることによって言えるか、書けるかを確認します。
できなかったら理解不足なので覚え直しや、もっと深くまで調べる。

そうすることによって国語の解く力まで身についてきます。

ですが、調べるだけでは読んでるだけとなります。
理解もしていないし、覚えてもいないし、解くこともできない
調べただけは、やったという達成感だけ、満足しただけです。
調べて覚えて伝える

これら調べ学習は小学生のうちが能力は育てやすいです。

中学生など、ある程度の自我や知識が入った年代になると、それが新しいやり方を取り入れる邪魔をしたりします。

幼稚園児や小学生は英語も、きれいに発音できますが中学生になると突然発音が棒読みのようになったり、がいい例かもしれません。

国語の勉強は、がむしゃらにやってもだめです。
小学校でも現在、調べ学習で辞書に付箋を貼りまくっている学校がありますが覚えなければやっているだけです。
丁寧にすることが重要!


小説や漫画で能力が上がるのは読む力だけです。
小説が大好きな生徒がいるが国語の成績はめちゃくちゃ悪い生徒もいる。
それは、ざっくり読む力があり大体の流れがわかっているだけで、しっかりと理解しながらは読んではいない。
主人公は何をしたのかなど聞いてみると、ぼやんとしかわかっていない。

調べ学習は普段の会話からでも、できます。

「今日は○○をしてから○○をしてね」
「うん。わかった」
「じゃ、今言ったことを教えてくれる?」

これをオウム返しと言います。

・人に言われたことを理解する
・理解したことをアウトプットする

これも国語の力を鍛えるトレーニングになります。
言えない、または伝えたことと違うことを言うのは理解力不足です。
言われたことを理解していない子は学校の授業で先生が話をしている言葉も理解していないから意味も分からずどんどん遅れていきます。

なので、こういった普段の何気ない会話から理解力を身につけていく必要があります。

これを何度も繰り返すことにより、どんどん理解力を深くすることができます。

・人の話を聞かなきゃいけない
・覚えなきゃいけない
・伝えなきゃいけない

こういうことを毎日何度も何度も繰り返す。
保護者様も、めんどくさいと思わないでください!
こういったことがとても大切なんです。

学校や塾に丸投げでは能力は上がりません。
なぜかというと、居るのは学校も塾も週に何回かの数時間なんです。
しかも、学校に関しては生徒は聞いているだけで受け身です。
授業だけでは能力は伸びないのです。

「今日は何したの?」
「それは、なんなの?」

算数、数学、社会、理科、英語みんな同じです。

『これは何なの?』

わからなかったら、答えを教えるのではなく最初は一緒に調べる。
調べ方がわかったら自分で調べてもらう。

簡単に教えてあげることは、その子の伸びる能力を奪っていると考えてください。
なんでも教えてあげることが正義ではありません。

わからない時に、どうすれば解決できるのかを教えてあげるようにすると、大きく成長してくれます。

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